コーヒー豆の保存方法
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保存のポイント
コーヒー豆を保存するときに一番気をつけたいことは、コーヒー豆が嫌うことを避けるということです。
では、コーヒー豆が嫌うことって何?
それは、「湿気」「空気」「高温」「光」の4つです。
さて、なぜこれらを嫌うのでしょうか。 酸化によって味が劣化するためです。 湿気や空気の中には酸素(O2)が含まれます。 これに触れることで酸化します。 ちょっと踏み込んで考えてみます。 湿気と空気はどちらがより酸化しやすいでしょうか? お風呂場に置き忘れたヘアピンを思い出しください。 一晩もすれば錆てしまいますよね? でも湿気が少ないお部屋の中では通常は錆ません。 そうなんです。湿気...ちょっと言い変えて水分が一番の敵なんです。 ですから水分が付着するような場所は避けましょう。 水が飛ぶ流し、結露しやすい窓の近くなどはよくありません。 冷蔵庫も保存方法を間違えると水蒸気を吸着してしまいますので気をつけましょう。
あと2つ。温度や光はなぜ嫌うのでしょう? 酸化を促進するからです。また、熱や光によって成分が変化する可能性もあるからです。他にも高温によって豆内部に充満した炭酸ガスが早く抜けて酸化の始まりが早まることも考えられます。 ところで温度ってどのくらいが良くないのでしょうか。常温なら全然問題ありません。
以上のポイントを押さえさえすれば、つまり4つの嫌いから守れればどんな方法でもよいでしょう。以下ではこれらを押さえた保存方法をご紹介します。
当店オススメの保存方法
ずばり!ジッパー付きポリ袋です。
これが一番のオススメです。 当店の豆は内側にアルミ蒸着したクラフト紙の袋に入れてお渡ししてます。封を開けたら、袋ごとジッパー付きポリ袋に入れ、空気を抜いてジッパーを閉めて常温で保存してください。これで4つの嫌いから守ることができます。とても簡単でしょ? しかも、たったこれだけの手間で1ヶ月はもちろん2ヶ月くらいは十分に美味しく飲めます(当店のコーヒー豆の場合)。
バリエーションを一つ。 豆をジッパー付きポリ袋に移し替え、空気を抜きジッパーを閉めます。そのままアルミ缶などに入れ、常温で保存します。この方法もとても簡単でしかも確実に4つの嫌いから守ることができます。
注意点を1つだけ。いずれの方法でも空気を抜いたはずのジッパー付きポリ袋が膨らんでくることがあります。これは豆の中に充満した炭酸ガスが自然に抜けてくるためです。そのときは一度ジッパーを開け中のガスを抜いてやってください。
次の節では、よく知られる他の保存方法やその注意点、長所、短所などをご説明します。
その他の保存方法と注意点
- シーラーの活用
- 密閉瓶または密閉缶
- 冷蔵庫または冷凍庫
シーラーの活用
当店の袋には後ろにバルブがついていて、中のガスを外に排出する一方で外の空気が入らないようになっています。開封後、開封口を再びシーラーで圧着すれば、中の空気を抜いて購入時と同じ状態に保つことができます。
ただし、当店の袋はマチがあるため両面熱源タイプのシーラーでないと十分な圧着ができないことがありますのでご注意ください。
密閉瓶または密閉缶
密閉できるので外の空気は入りませんが、必ず空間ができるので多少の空気が存在します。緩衝材などで空間を埋めできるだけ空気量を減らす工夫が必要です。
瓶の場合、光を通すのでできれば紙を巻くなど遮光の工夫もすると良いでしょう。
冷蔵庫または冷凍庫
正直、オススメしません。
冷蔵庫にガラスのコップを入れ、冷えた頃に出してみてください。すぐに白くなりますよね?空気中の水蒸気が吸着するからです。コーヒー豆でも同じことが起こります。保存のポイントでお話したように、酸化の一番の敵は水分です。一度水蒸気が吸着したコーヒー豆を庫内に戻しても、そこで酸化が進みます。
ではどうしたら良いか
飲み切れる量に小分けし、庫内の奥の方で保存することをオススメします。この方法でも庫外に出した豆に水蒸気が吸着しますが、すぐに飲むのであれば問題ありません。また、小分けしても扉の近くに置くと、扉を開けたときに外気に触れやすいため水蒸気が吸着することがあります。できるだけ庫内の奥に置き外気に触れないようにしましょう。
冷凍庫で長期保存する場合も小分けをオススメします。
小分けして冷凍してあれば、冷凍庫から出してすぐに使って問題ありません。小分けしていない場合で使用後にまた冷凍庫に戻す場合は、真空にしてから冷凍し、使うときは常温に戻してから開封するようにしてください。
まとめ
- 「湿気」「空気」「高温」「光」から守る
- 一番のオススメ保存方法はジッパー付きポリ袋!