アイスコーヒーの淹れ方〜4:6メソッド編
コンビニのグラス氷が便利!

コンビニならどこでも置いている氷が入ったコップ、これがとても便利です。
家庭用冷藏庫の製氷器で作った氷は空気を多く含むため溶けやすいのでアイスコーヒーにはお勧めしません。 一方、このグラス氷は溶けにくいので、飲み切るまでしっかり氷が残ります。
また、満水で約400mlくらいのコップに約200gの氷が入っており、 サイズ的にも暑い季節にゴクゴク飲んでも満足のいくサイズです。
写真はファミマのもので氷は200gで満水で約400mlのコップです。セブンイレブンのは氷が180gで、今回のレシピでは保冷用の氷がちょっと足りませんが、味は同じように味わえます。
というわけで、今回はこのグラス氷に最適なレシピをご紹介します。
基本の淹れ方とレシピ〜4:6メソッド編
おおまかな流れ
淹れ方、レシピをご紹介する前に、大きな流れを説明します。 流れはどんな淹れ方であってもほぼほぼ同じなので、 まずはこれを覚えてください。
- 抽出液を作る(コーヒーを淹れる)
- 氷で急冷する
- 氷が入ったグラスにあける
(2)の氷を急冷用、(3)の氷を保冷用とし、200gの氷を(2)と(3)に分けて使います。急冷用は抽出液の4〜6割の重さだと良いようです。保冷用は液とほぼ同量が最後まで冷たいアイスコーヒーを味わえます。
使用器具
ドリッパー | ORIGAMIドリッパーAir M |
ペーパー | CAFEC アバカ |
サーバー | KINTO Coffee jug 2cup |
ケトル | Brewista |
グラインダー | TIMEMORE C2 |
スケール | ハリオ V60スケール |
淹れ方
動画の中では量などについては触れておりません。 次のレシピでご覧ください。
レシピ
豆の量 | 18g(浅煎り〜中煎り)※1 |
挽き目 | TIMEMORE C2 18クリック |
湯量 | 160ml(32ml×5回/40秒間隔)※2 |
湯温 | 90℃ |
急冷用氷 | 45〜55g |
保冷用氷 | 145〜155g |
- 中深煎りや深煎りでは濃度が高くなるので量は異なります
- 豆の量や湯量は違いますが、基本は4:6メソッドです。4:6メソッドはハンドドリップの基本 4:6メソッドをご覧ください
アイスコーヒーを作るときのポイント(上級編)
この章は、上記のようなレシピをどのようにして作ったのかを説明します。難しい話もありますので、理屈に興味のある方だけお読みください。
ポイントは次の3つです
- 飲むときの濃度はTDS=1.5〜1.6%が良い
- 急冷用氷は抽出液の4〜6割が適度である
- 保冷用氷はコーヒー液と同量が良い
まず、アイスコーヒーの量をどのくらいにするかを決めます。 例えば、グラスが240ccのグラスの場合、ポイント(3)のように保冷用氷とコーヒー液を合わせて240ccとなるようにするので、コーヒー液は120ccとなります。
次に、ポイント(2)から抽出液量と急冷用氷の量を求めます。抽出液を50%の急冷用氷で120ccのコーヒー液にするには、抽出液=120÷1.5=80ml、急冷用氷=120-80=40gとなります。
次は、ポイント(1)にしたがって抽出液80mlの濃度を求めます。コーヒー液120mlの濃度をTDS=1.5%にするには、抽出液80mlでTDS=120×1.5÷80=2.25%の濃度が必要となります。
したがって、抽出液80mlがTDS=2.25%となる豆の量、挽き目、湯量、淹れ方を決めれば良いのです。
まとめ
- コンビニのグラス氷が氷の質、サイズ的にもアイスコーヒーに向いている
- 抽出液の約半量の氷で急冷する
- 氷は急冷用と保冷用に分ける
- 急冷用氷は抽出液の約半量で良い
- 保冷用氷はコーヒー液とほぼ同量が良い